すきまブログ

すきま時間に書いてます。

妊娠していることがわかった時の気持ちを振り返ってみる

2018年の9月に婚姻届を出し、2月末に結婚式が控えていたのでそれまでは子どものことはそれからだねと考えいた。本当ならもう少し新婚生活を楽しんでいたかったけど、私は多嚢胞卵巣で更に左卵巣にチョコレート嚢腫を持っていた。年齢も28歳で子どもを作るには決して若くはないと思っていたので個人的に子どもについてはいそぎたいなと思っていた。

旦那にもその意思は伝えていて同意してくれていた。

 

元々私はチョコレート嚢腫の治療で低容量ピルを服用していた。まずはそれをやめなければならない。結婚式も無事に終わった頃、かかりつけの婦人科でそろそろ子どもを持ちたいことを伝え、3月でピルを止めることにした。

ただピルをやめるということは生理が来るたびにチョコレート嚢腫が悪化していってしまうのでできるだけ早く妊娠することが大切だった。しかし、同時に多嚢胞卵巣もあったので普通の人と比べて排卵が起こりにくい。排卵しなければそもそも妊娠できないし、チョコレート嚢腫も悪化していけばそれも不妊のリスクになるという最悪な問題を2つ抱えていたため、不妊治療も頭に入れておかなければなと考えいた。旦那には大袈裟だと言われたけど、それくらい深刻に考えていた。

 

しかし、いきなり不妊治療というともあれなのでとりあえず半年間ぐらいチャレンジしてみて自然妊娠しなければ不妊治療を受けようと区切りをつけた。

 

子作りに向けてまずは基礎体温をつけることからスタートした。基礎体温をみる限りは低温期と高温期に分かれていて、とりあえず排卵はしているのだなとホッとしていた。あとはその近辺でタイミングをとっていたが、最初の2〜3ヶ月ほどはまだまだ始めたばかりだし、そう簡単にはいかないだろうと気楽に考えていたが、夏頃になるにつれ、毎月タイミングは合っていそうにもかかわらず、生理予定日あたりに基礎体温が下がってしまうとなんとも言えない絶望感に襲われた。やっぱり私には自然妊娠は無理ななのかな?ネットでそれ系の話ばかり検索してしまったり、あとはタイミングを合わせて行う行為にだんだん疲れてきてしまっていた。

 

もちろん旦那のことは好きだし、将来子どもができなかったとしても夫婦2人で楽しく暮らしていければそれはそれで幸せだろうと思っていたし、旦那もそう言ってくれていた。ただ自分が年老いた時のことを想像すると寂しくなった。あとは親戚の集まりなどでまわりにどんどん赤ちゃんが誕生して、羨ましい気持ちになってしまう自分を想像したりして苦しくなった。

 

9月になって、今まで順調に二層に分かれていた基礎体温が狂い始め、これはもうプロの手を借りようと思い、不妊治療のクリニックの門を叩いた。病院は口コミなどを参考にして選んだ。ちょうどラグビーワールドカップが開幕された頃だったな。

 

クリニックではまずは1ヶ月間ぐらいかけて一通りの検査をしてから必要な処置を行なうことなどの説明を受けた。初診は旦那も一緒に来てくれた。これから長い治療になるのだろうなと思っていた。

 

10月の終わりに卵管造影検査という卵管が通っているか調べる検査をした。痛いとはきいていたが本当に結構痛かった。その検査をしたあと半年は妊娠しやすいゴールデン期間などと呼ばれているらしい。検査のあと診察を受けると、3日前ぐらいにはまだ排卵すら気配はないと聞かされていたにも関わらず、すでに卵子が見当たらないので排卵しちゃったかもねと先生に言われた。検査当日は細菌感染の恐れなどから妊活は禁止らしいので、今回はもう間に合わないかなという事実を告げれる。おいおいあなたが大丈夫だというからその日に検査を受けたのに、貴重な排卵日を逃してしまったじゃん。となんともモヤモヤした気持ちを抱えながら病院を後にした。

 

だけど諦めの悪い私は次の日の朝に旦那を誘ってみたのだった笑

正直全く期待してなかったが、できることはやっておきたいという気持ちが大きかった。

その時の子が今お腹にいる我が子なのであった。

 

正直旦那も私もその月は全く期待してなかったので逆にダメで元々精神で気楽に過ごしていた。高温期に入ってそろそろ生理予定日かなって思っていた頃、まだ高温期だ?じゃあ明日あたりかな?という日が2.3日続き、私の頭の中でもしかして?という気持ちがよぎり始めた。

 

いやでも期待しすぎるのやめようと思っても、基礎体温は下がる気配がなく、だんだんと自分の中で妊娠という言葉が濃厚になってきた。妊娠検査薬で調べてみようか?でも違った時がショックすぎる。明日になってもこのままだったら買おう。いやもう一日待とうという日を2.3日経てついにドラッグストアで検査薬を購入。実は検査薬を試す前に排卵検査薬でも妊娠がわかるという話をネットで知り、二度試してみたところ二回ともすぐに線が浮かび上がってきたことからだいぶテンションが上がっていた。

 

しかし、結局ダメだった時の絶望感が怖くてその日は検査せず、明日生理が来なかったら仕事から帰ったら検査をすることに決めた。正直今までこんなに生理が遅れることはなかったのでだんだんと変な自信を持ち始めている自分がいた。

 

案の定生理は来ず、少し緊張するが、私は1人トイレに向かった。説明書通りに試してみたところ、すぐに濃い陽性反応の線が浮かびあがった。嬉しかった。私も妊娠できたんだ。私にも子育てという経験ができるんだ。お母さんになれるんだ。なんだかいろいろとこみ上げてきた。

真っ先に旦那に連絡して一緒に喜びを共有!ケーキまで買ってきてくれたっけな。

 

今こうして振り返ってみると、結局本格的な不妊治療をしないまま自然妊娠できたことは本当に恵まれていたと思うし、このタイミングでこの子が来てくれたことには意味がらあるんだろうし、無事に正産期を迎えられたことは奇跡なんだなと思う。妊娠したらしたで余計なこと考えたりして悩んでしまう時もあったけど、贅沢な妊活の時を思うと贅沢な悩みだなと感じた。出産に臨む前に振り返ることができてよかった。出産と子育て頑張ろうって思えた。

私達夫婦のところに来てくれてありがとう。大好きだよ。